Sunday, September 25, 2005

風がかわった

風がかわる
いつのまにか
亡き人々は遠く
牡鹿とともに
秋だ、秋がきた

潮がかわる
いつのまにか
氷のくずが
あたってははなれ
あったてははなれ
無人の船
コーン コーン
亡き人々は
いるかにのって
姿をけした

やすらかに海に
やすらかに土に
ぬくぬくと
地球の奥に

冬のしたくだ
つめたい空気に
両手をかざし
霜のついた土に
両手をおいて
とどいたかい?
ぼくの鼓動が
冬だ、
ぬくもりを
いっぱい仕込む
冬がやってくる

春になったら
またくるんだよ

秋の朝 in Emerald Hills

Sunday, September 11, 2005

ガラスの街

ガラスの破片が突き出た
あの街にはもう帰らない
歩けば血の出るあの街路
人の口から飛び出す
針のような草の種
抱かれても刺さった破片が
体に更に深く突き刺さる

あたたかきことばの霊に
抱かれても
この世の街はそんなふう

ガラスの破片を握り締め
通りがかりにかすり傷
傷があらたな傷を生む
釘のような頑固さで
舐める手の血の味をしめ
突き出たガラスに胸をあて
命の軽さを夢に見る

あたたかきことばの霊に
抱かれても
この世の街はそんなふう

あの世から見たあの街は
ガラスの破片に囲まれた
人のこころを隠す街

あたたかきことばの霊が
こころの海に満ち溢れ
微笑みが返る時まで
待ちましょう
待ちましょう

One cold night in Emerald Hills
亡き友からのメッセージ

Tuesday, September 06, 2005

エメラルド色の夜に

エメラルド色の丘に風が吹く
夜のしじまに風が吹く
君は黒髪なびかせて‥
その姿に
ぼくは錨を下ろしましょう
永き航海の錨を下ろしましょう

透きとおった光に風が吹く
月の明かりに風が吹く
こぼれる涙拭きもせず‥
その姿に
さまよう心を抱かれましょう
寄せては返す心を抱かれましょう

エメラルド色の空に風が吹く
夜明けの空に風が吹く
君はやさしく仰ぎ見て‥
その姿に
今ようやく微笑みましょう
その胸に顔をうずめて微笑みましょう

微笑み返して‥
微笑み返して‥
君の微笑み
ぼくに下さい、届けて下さい

One windy night in Emerald Hills

Originally Posted by PM
亡き友へ